松山 ショット“今季最高” 全英OP最終調整「迷いなし」

[ 2015年7月16日 05:30 ]

13番、バンカーショットを放つ松山

 男子ゴルフの海外メジャー第3戦、全英オープンは16日から英セントアンドリュース・オールドコース(7297ヤード、パー72)で開幕する。メジャー初優勝の期待が懸かる松山英樹(23=LEXUS)は15日、18ホールの練習ラウンドを回った。これで事前に72ホールをラウンドしたことになり、ゴルフの聖地対策は万全。予選ラウンド同組のライバルが松山に賛辞を贈るなど注目が高まる中、いよいよティーオフを迎える。

 日本から駆けつけた両親も見守る中、松山が最後の調整を行った。18ホールの練習ラウンドを終えると約1時間ほどショットを確認し、その口を開いた。「ショットのフィーリングに迷いがあったが、オーガスタ(マスターズ)が終わったあたりから良くなってきた。今が一番フィーリングが良い」。普段はあまり自己評価の高くない男が自信を持って“今季最高”と言い切った。

 同世代のライバルも松山の力を認めている。同組で現在メジャー2連勝中のジョーダン・スピースは会見で「最高のペアリングだよ」と松山との直接対決を歓迎。「彼は飛距離が出るしパッティングも素晴らしい。間違いなく優勝候補の一人で、必ずメジャーで勝つだろう」と最大級の賛辞を贈った。松山も「(スピースは)いいプレーヤーだなと思う」とラウンドを楽しみにした。

 初出場の13年は6位も昨年はバンカーに苦戦し39位。「ここは風次第。バンカーを避けてグリーン周りをしっかりできれば、いいスコアが出る」。ショットが好調なだけに頼もしい。ただ、「パット(の調子)は知らない」と苦笑い。それでも、前日はウエッジを持ってパッティングを練習。ウエッジの場合、歯の芯でボールを捉えなければ真っすぐに転がらない。ウエッジで完璧に、ボールを転がせられれば、パターに持ち替えた時にも理想のストロークができるとあって、調整に余念がなかった。聖地でのメジャーも「一度回れば憧れは消える」ときっぱり。メジャー制覇へ松山の臨戦態勢は、整った。

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