旭天鵬 史上2人目の幕内100場所へ「勝ち越したい」

[ 2015年7月9日 05:30 ]

宮城野部屋に出稽古にきた旭天鵬(左)は白鵬と談笑

 大相撲名古屋場所(12日初日、愛知県体育館)で幕内在位99場所目となる西前頭11枚目の旭天鵬(40=友綱部屋)が名古屋市内の宮城野部屋に出稽古した。魁皇(歴代1位107場所)に続く史上2人目の100場所の大台突入に向け「魁皇関しかやっていない。やりたいね」と意欲を見せた。

 夏場所の14枚目から番付を上げた今場所は幕内残留のノルマは6勝とやや緩くなったが「危ないと思ってやっていた方がいい」と慢心はない。十両に陥落すれば引退を心に決めている。毎場所が勝負だが、次なるターゲットも見えてきた。通算出場数は現在1856で歴代2位だが、九州場所まで行けば大潮の1891を抜いて歴代1位となる。「今年は九州まで目標がある。(番付を上げるために)勝ち越したい」とモチベーションは高い。

 この日は旭秀鵬ら弟弟子が白鵬と稽古するのを見守りながら、土俵脇で四股を踏んだ。「横綱とやる勇気はないよ。汗をかいただけ」と独自の調整を続けるが、白鵬が「相変わらず体が張っているね」と絶賛するほど仕上がっている。

 ▽名古屋場所で懸かる旭天鵬の主な記録 6勝以上が目安となる幕内残留を決めれば、9月の秋場所での幕内在位100場所が確定(史上2位。1位は魁皇の107場所)。7勝を挙げれば幕内勝利数で貴乃花に並ぶ史上7位の701勝、12勝を挙げれば武蔵丸に並ぶ史上6位の706勝となる。40歳10カ月で賜杯を抱けば、優勝制度ができた1909年以降では太刀山の38歳9カ月を超えて史上最年長。

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2015年7月9日のニュース