14歳すず夏、プレッセルと練習ラウンド 本番へ“収穫”

[ 2015年7月9日 05:30 ]

練習ラウンドでショットを放つ山口すず夏

 女子ゴルフのメジャー第3戦、全米女子オープン選手権は9日(日本時間同日夜)に米ペンシルベニア州ランカスターのランカスターCC(6483ヤード、パー70)で開幕する。初出場となる14歳のアマチュア、山口すず夏(神奈川・鵜野森中3年)は開幕を2日後に控えた7日、モーガン・プレッセル(27=米国)と練習ラウンドを行い、メジャー優勝経験者から大きな刺激を受けた。

 初のメジャーに向けて絶好の予行演習となった。山口は米ツアー2勝のプレッセルと一緒に9ホールを回った。07年クラフト・ナビスコ選手権を18歳で制し、メジャー最年少優勝記録を持つ実力者との練習ラウンド。「最初は緊張して思うようなショットが出なかったけど、途中から振り切れるようになった」と振り返った。

 収穫も大きかった。「勉強になった。ラフの打ち方で(プロは)凄く鋭角に入れてくるので、違うなと思った。自分はダフってしまうので。そこをしっかりできるようにならないと」とメジャー仕様の深い芝を攻略するためのヒントを得て目を輝かせた。

 ラウンド中には何度も「楽しんで。楽しんで」と声を掛けられたという。「いつも通り笑顔を忘れないでやりたい」と大舞台でリラックスすることも重要だと学んだ。

 ランカスターCCはパー70にもかかわらず6400ヤード以上と距離が長い。さらにアウトはアップダウンがきつく高低差が30ヤード以上のホールもある。フェアウエーには平らなところがほとんどない。厳しいセッティングとなっている。

 山口は4日に現地入りし、5日と6日にそれぞれ18ホールを回っている。コースの印象を聞かれると「(距離は)長いけど、慣れてきた」と笑みを見せた。平均飛距離250ヤードで1Wには自信を持っているだけに、難コースにもひるむ様子はない。

 全米女子オープン選手権には特別な思いがある。「憧れていたところ。小学生の頃から、出たいな、いつかは優勝したいなと思っていた」と言う。6月の日本地区予選で並み居るプロを抑えて堂々2位に入り出場権を獲得した。目標は「予選を通過すること」。14歳の挑戦が間もなく始まる。

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