真央の現役続行、佐藤コーチ認めた 9月中部選手権で復帰か

[ 2015年5月14日 05:30 ]

浅田真央(右)を指導してきた佐藤信夫コーチ

 14~15年シーズンを休養したフィギュアスケート女子の浅田真央(24)について、佐藤信夫コーチ(73)が13日、現役続行の意向を認めた。14年2月のソチ五輪以降、進退を「ハーフハーフ」としていた浅田は、今月に入って同コーチと妻の久美子コーチ(69)とともに、競技会復帰を見据えたトレーニングを再開。18日に都内で行われる、自身が主役のアイスショーの会見で正式に表明する。

 拠点の新横浜スケートセンターから出てきた佐藤コーチは、慎重に言葉を選びながら浅田の現状を説明した。現役続行を視野に入れ今月からトレーニングを再開。「最終的にはそういう方向(現役続行)でいきたいという話は聞いている」と浅田の意向を認めた上で「どこかで最終確認しないといけない」と話した。

 浅田は13年4月にソチ五輪シーズン限りで引退する意向を示したが、五輪後は「ハーフハーフ」という独特の表現で進退の決断を保留していた。昨年5月には「自分の体も気持ちも少しお休みする形で決めました」と14~15年シーズンの休養を表明した。休学していた中京大に復学して今年3月に卒業。同月からは初めてラジオのパーソナリティーを務めるなど新境地を開きながら、重要な決断に向けて自身との対話を重ねてきた。

 現役続行か引退か。関係者に1週間ごとに違う結論を伝えるほど心は揺れていたが、今は再び勝負のリンクに戻る思いが強い。今月上旬には佐藤コーチが行った長野県南牧村での合宿にも参加。この日は新横浜で約2時間の練習を行った。ただ、練習量や内容はまだ、競技会で活躍していた頃の水準には達していない。同コーチは「まだそんなにハードなことはやっていない。今まで休んでいたわけですから。1年間のブランクは大きい」と説明した。
 
 18日に都内で行われる、浅田が主役のアイスショー「THE ICE」の会見で、現役続行の意向を表明する。GPシリーズの出場権は持っているが、世界選手権の選考会となる全日本選手権は昨季休養のため出場権がない。全日本を目指す場合は、地方大会からの出場が必要となり、その場合は9月下旬の中部選手権(愛知)が復帰戦になるとみられる。リスタートの第一歩は、地元で刻む。

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2015年5月14日のニュース