吉兆の松山 昨年初V時もスコットと同組 一緒に練習ラウンド

[ 2015年4月7日 05:30 ]

アダム・スコット(右)と練習ラウンドを回る松山

 米男子ゴルフのメジャー第1戦マスターズは9日からジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGCで開催される。日本からただ一人出場する松山英樹(23=LEXUS)は5日、13年大会覇者のアダム・スコット(34=オーストラリア)と練習ラウンドを行った。過去にも同組で回ったことのあるスコットとのラウンドは松山にとって“吉兆”かもしれない。

 この日、松山は午後1時すぎにコースに到着した。まずはドライビングレンジで30分ほどショットを調整。パット練習をこなした後、スコットとの練習ラウンドに臨んだ。1番からスタートして4ホールを終えたところでスコットは離脱。残りの5ホールは1人で回った。9番のグリーン付近では入念にアプローチを繰り返し、ホールアウト後も練習場へ直行。ショットを中心に1時間以上打ち込んだ。

 コースを引き揚げる際に「お疲れさま」と言っただけだったが、調子は万全とは言えないようだ。ラウンド前の練習では、負傷を抱える左手をトレーナーにマッサージしてもらった。またドライビングレンジではショットが右に出る場面が多く、顔をしかめたり不満そうな様子だった。

 しかしスコットとのラウンドは本番への弾みになるかもしれない。スコットと同組といえば、記憶に新しいのが昨年のメモリアル・トーナメント最終日。最終組の1組前で一緒に回り、松山はプレーオフに進み米ツアー初優勝を飾った。

 また13年全英オープンでは練習ラウンドをともにしたが、その大会で松山は優勝争いに加わり、最終的に6位に入った。今大会でも元世界ランキング1位との「共闘」が好結果につながる可能性はある。

 前週は試合を休み、3月31日にオーガスタ入り。この日を含め18ホールを1回、ハーフを3回ラウンドして着々と準備を進めてきた。マスターズ王者とのラウンドを経て、仕上げ段階に入る。

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