32歳北島 100メートル一本で勝負、2年ぶり代表へ「最高の泳ぎを」

[ 2015年4月7日 05:30 ]

プールサイドでリラックスした表情の萩野(左奥)と北島

 競泳の世界選手権(7月24日開幕、ロシア・カザニ)の代表選考を兼ねた日本選手権は7日、東京辰巳国際水泳場で開幕する。04年アテネ、08年北京五輪連続金メダルの北島康介(32=日本コカ・コーラ)は会場で最終調整を行った。目標は2年ぶりの代表復帰。8日に決勝が行われる男子100メートル平泳ぎに絞って勝負に出る。

 ぎらぎらしたオーラを放つ、かつての北島の姿はない。32歳はベテランらしく静かに闘志を燃やした。2年ぶりの代表復帰を目指す中、「本調子には程遠いかもしれないけど、今の状態の中で最高の泳ぎをできる自信はある」と意気込んだ。

 万全ではない。3月中旬まで約1カ月行った米国での高地合宿。途中、右足付け根を痛めるアクシデントに見舞われた。約1週間、平泳ぎの練習を回避したが「最低限、去年よりいいパフォーマンスがしたい」と患部に負担のかからない自由形などで調整。一日も休むことはなかった。

 復活を懸けた100メートル平泳ぎの一本勝負。「モチベーションは去年に比べて高い。いいパフォーマンスをしたいということに尽きる」。大一番での強さを示す時が来た。

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2015年4月7日のニュース