さくら 米ツアー1年勝負「凄く心強い存在」藍と共闘誓う

[ 2014年12月18日 05:30 ]

壇上で笑顔を見せる横峯さくら

 日本女子プロゴルフ協会は17日、都内で今季の表彰式を行い、横峯さくら(29=エプソン)をはじめとするツアー優勝者らが参加した。米ツアーの最終予選会(QT)を11位で突破した横峯は帰国後初めて公の場で心境を語り、1年限定の参戦であることを示唆した。アン・ソンジュ(27=韓国)はメルセデス最優秀選手賞など最多3部門で受賞した。

 さくらの新たな挑戦が始まろうとしている。横峯は「来年は米国メーンで、日本にはたまに帰ってくることになると思う」と来季の展望を語った。さらに「まだ決めていないが、米ツアーは1年だけにするつもり」と期間限定での参戦であることを明かした。

 横峯は13日に29歳の誕生日を迎えたばかり。かねて30歳での引退を示唆しており、来年は集大成と言える一年。その節目をよりハイレベルな米国で過ごすことを決意し、人生初のQT受験に踏み切った。米ツアーの最終QTは上位20人が来季のほぼ全試合に出場できる。最終日の最終18番であと1打落とせば上位20人を決めるプレーオフに回らなければならない状況だったが、30センチのパーパットを沈めて新天地への切符を手に入れた。

 友人の宮里藍には「ギリギリだけど通ったよ」と伝えたという。宮里からは「ギリギリでも何でもトップ20に入ればいいんだよ」と激励のメッセージが返ってきた。ジュニア時代から数々の大会でしのぎを削ってきた良きライバルであり友人でもあるが、米国では宮里が先輩だけに「藍ちゃんの存在は凄く心強い。いろいろ教わりながら頑張りたい」と“共闘”を誓った。

 来季開幕戦、コーツ選手権(来年1月27日開幕、米フロリダ州)に出場するため、1月半ばには渡米する予定だ。20日には夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎氏との挙式が控えており、しばらくは忙しい毎日が続くことになる。式には親族や友人ら約60人を招待しており「ウエディングドレスを着ます。ウフフ」と心待ちにしている様子。幸せいっぱいに船出の時を待っている。 

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