元幕内栃乃若が引退会見 ふがいなさに気力保てず

[ 2014年12月16日 17:16 ]

 26歳の若さながら15日に突然、現役を引退した大相撲の元幕内栃乃若の李大源氏が16日、所属した東京都墨田区の春日野部屋で記者会見を行い「ふがいない相撲が目立つ自分を許せず、気力を保つのが難しくなった。2年くらい前から考えていた」と述べた。

 元栃乃若は兵庫・報徳学園高3年で高校横綱となり、2007年初場所に初土俵。195センチ、177キロの体格で大器と呼ばれたが、幕内在位18場所で三賞や金星はなく、最高位は西前頭筆頭だった。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)と目指す相撲の方向性に相違があり、東前頭15枚目で3勝12敗だった11月の九州場所終了時点で引退を決意したという。

 角界には残らず、第二の人生は未定。来年1月31日に都内で断髪式を開く。春日野親方は「相撲協会を背負って立つ力士になると期待したが、疑問に気付けなかった。反省も後悔もしている」と無念そうに話した。

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