ＩＯＣ会長　Ｗ杯を称賛　大統領と会談、五輪も期待

　国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のバッハ会長は１１日、訪問先のブラジルでルセフ大統領と２０１６年リオデジャネイロ五輪の準備状況について会談し、順調なワールドカップ（Ｗ杯）の大会運営を称賛した上で「ブラジルと国民は誇りにできる。人々の情熱と効率性は五輪にも役立つ」とＷ杯効果に期待感を示した。

　これまでリオ五輪は準備遅れが懸念され、４月にＩＯＣが緊急措置としてタスクフォース（特別チーム）の設置で全面支援する方針を決めた。同会長は「大統領から大会の成功への自信を聞いて喜んでいる。今後は五輪が最優先事項になるだろう」と述べ、南米初の開催で教育や若年層の強化を通じた五輪運動の発展に意欲を示した。来月にはボランティアのプログラムが開始される。（共同）