伊達 シードペア撃破!苦手クレーでも「いいところ出た」 

[ 2014年5月30日 05:30 ]

テニス全仏オープン第5日

(5月29日 パリ・ローランギャロス)
 女子ダブルス1回戦でクルム伊達公子(43=エステティックTBC)が強敵を破って2回戦に進んだ。バルボラ・ストリコバ(28=チェコ)と組み、第11シードのアナベル・メディナガリゲス(31=スペイン)とヤラスロフ・シュウェドワ(26=カザフスタン)を6―4、6―2で撃破した。女子シングルスは2回戦で世界ランキング44位の奈良くるみ(22=安藤証券)が、第6シードのエレナ・ヤンコビッチ(29=セルビア)に敗れ、シングルスの日本勢は全員敗退となった。

 強敵を打ち負かした充実感に浸るように、伊達は両手を突き上げてストリコバと抱き合った。

 対戦相手は3月の大会でも敗れているペアで、今季のダブルス獲得ポイントで7位につけている強豪。しかし「間やリズム、タイミングでプレーは変わる。2人のいいところが出た」と拮抗するゲームでチャンスを確実にものにした。

 相手のシュウェドワは直前にシングルスで敗退。伊達が「負けた後の試合は選手にとって簡単ではないから」と語ったように、この日の流れも味方した。「予想外の勝利?」という質問には「予想外というのは失礼じゃないですか」と笑顔で答えた。

 本来は芝のウィンブルドンを見据えてコンビを組んだはずのストリコバとクレーコートでうれしい番狂わせ。「芝を想定した中で自分たちのいい部分を考えて、それをクレーでもやった」と苦手のサーフェスに一矢報いた勝利となった。

続きを表示

2014年5月30日のニュース