NBA、人種差別発言のオーナーを永久追放 罰金2・6億円も

[ 2014年4月30日 08:37 ]

 米プロバスケットボールのNBAは29日、人種差別発言があったとして、クリッパーズのドナルド・スターリング・オーナーに永久追放処分と、規約で最高額となる250万ドル(約2億6000万円)の罰金を科した。アダム・シルバー・コミッショナーは同オーナーにクリッパーズを売却させる方針で、他のオーナー陣に協力を求める。

 スターリング氏と知人女性との会話を録音したテープが芸能専門サイトで暴露されたのが発端。この女性に対し、元レーカーズのスーパースター、マジック・ジョンソン氏ら黒人との交友関係に疑問を呈し、黒人を試合に連れてこないことなどを求めた会話の内容が問題となった。

 NBAは調査により、差別発言をした男性をスターリング氏と特定。シルバー・コミッショナーは「もはやNBAに居場所はない」と非難した。

 問題は全米で関心を集め、バスケットボール好きで知られるオバマ大統領は「極めて攻撃的な差別発言」との声明を発表した。プレーオフに出場しているクリッパーズのドク・リバーズ監督や選手も抗議の姿勢を示し、チームの公式サイトは「WE ARE ONE(私たちは一つ)」の一文を掲載した。(共同)

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2014年4月30日のニュース