塩浦 祖父にささげた日本人初の21秒台「天国に届くいいタイムを」

[ 2014年4月13日 21:47 ]

男子50メートル自由形決勝 21秒88の日本新記録で優勝し、笑顔でガッツポーズする塩浦慎理

競泳日本選手権最終日

(4月13日 東京辰巳国際水泳場)
 筋骨隆々のスイマーが一度も息継ぎをせず、ゴールへ突き進んだ。男子50メートル自由形の塩浦が届きそうで届かなかった日本人初の21秒台をマークし、観客席のどよめきを呼んだ。昨年の世界選手権で躍進した自由形短距離のエースは「特別な思いがある」と感慨に浸った。

 祖父の健一さんが1日に亡くなったという。生前は病室に塩浦の写真や新聞記事を飾っていたそうで「天国に届くくらいいいタイムを出したかった。家族が少しでも元気になればと思っていた」としんみり語った。

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2014年4月13日のニュース