日本新連発!萩野、過酷日程なんの!3日5種目で4冠

[ 2014年4月13日 05:30 ]

200メートル個人メドレーで日本新をマークし瀬戸(右)と健闘を称え合う萩野

競泳日本選手権第3日

(4月12日 東京辰巳国際水泳場)
 日本記録連発で力を見せつけた。萩野公介(19=東洋大)は男子400メートル自由形で3分43秒90、男子200メートル個人メドレーで1分55秒38といずれも自身の日本記録を塗り替えて4冠を達成。男子200メートルバタフライでは瀬戸大也(19=JSS毛呂山)が初の日本一に輝き、女子200メートルバタフライは星奈津美(23=ミズノ)が2分5秒98で5連覇した。

 圧巻の強さを示した。400メートル自由形での日本記録更新から約40分後、200メートル個人メドレーでも自らの日本記録を0秒36更新。「両方とも自己ベストを出すと思ってトレーニングしてきた。(200メートル個人メドレーで)1分54秒台を狙っていた」。最低限の目標を達成しながらもタイムは1分55秒38にとどまり、フェルプスとロクテの2人しか出していない54秒台に届かず不満げ。それでも世界歴代5位の記録で今後に期待を抱かせた。

 視線は常に世界を見据えている。「世界と戦うためには前半のスピードが必要だし、予選からいかないと準決勝、決勝に残れない」。狙い通りのレースで前日から4種目連続で自己ベスト。この日の個人メドレーでは100メートルを53秒72で回り、13年世界選手権金メダルのロクテの53秒70と同じレベルにまで引き上げた。大台は目前だっただけに、平井コーチは前日のストレッチ中に右膝を痛めていたことを明かすと「平泳ぎがあまり良くなかった」と残念がった。

 3日間で5種目10レースを終えて4冠。過酷な日程も「バルセロナに比べたら大丈夫」と受け流す。昨夏の世界選手権は7種目に挑戦して8日間で計17レース。昨年1年間は多くの舞台を経験し、短いレース間隔への不安はなくなった。「日本選手権では(ベース)ラインを上げて、世界選手権や五輪に生かせるようにしないと」と高いハードルを設定。全てのレースに意味を持たせ、成長を図っている。

 昨年は日本選手権、世界選手権ともに最終日で結果を残せなかった。「あすが全て。去年は最終日でこけてしまったので気を緩めず、入江選手との勝負を楽しんで泳ぎたい」。鬼門の最終日。11日に100メートル背泳ぎで6冠の夢を阻まれた入江と、200メートル背泳ぎで再び相まみえる。勝負に向けて萩野が不敵に笑った。

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