東京五輪組織委理事に室伏、秋元氏ら選出

[ 2014年3月17日 18:26 ]

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は17日、東京都内で評議員会を開き、04年アテネ五輪の陸上男子ハンマー投げ金メダリスト、室伏広治選手(39)やアイドルグループ「AKB48」の総合プロデューサー、秋元康氏(55)ら28人の理事を新たに選出した。理事35人のうち34人が決まり、大会の準備や運営で中心を担う組織委役員の陣容が整った。

 会長の森喜朗元首相(76)ら理事6人は1月に決まっていた。当初、理事は25人だったが、政財官にスポーツ界を含めて各界から幅広く協力を得るために定款を変更して35人に拡大、女性も7人入った。武藤敏郎事務総長(70)は「バランスの取れたオールジャパン態勢となった。選手にも積極的な貢献を期待したい」と話した。

 財界から迎える豊田章男トヨタ自動車社長(57)は副会長に就任する。スポーツ界からは柔道女子で五輪2連覇の谷本歩実さん(32)、ロンドン五輪体操女子代表の田中理恵さん(26)が選ばれ、パラリンピック競泳金メダリストの成田真由美さん(43)も入った。

 副会長に就く日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(66)は「選手中心の大会として成功できると思う。IOC(国際オリンピック委員会)の意向に沿い、女性が2割に達して良かった」と述べた。組織委は26日に理事会を開く。

 ▼竹田恒和JOC会長の話 (人選は)JOCの思いを受け入れてもらえた。オールジャパン態勢で招致を勝ち取ったように、選手中心の大会を成功できると思う。

 ▼室伏広治選手の話 アスリートとしての立場から成功に向けて尽力したい。東北の復興にもつなげ、日本の良さを国際社会にアピールしていく機会にしたい。

 ▼秋元康氏の話 1964年の東京五輪を、当時6歳だった僕は、父に手を引かれて見に行ったことを覚えている。全ての人のすてきな思い出になるような五輪・パラリンピックのお手伝いをさせていただきたい。

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2014年3月17日のニュース