沙保里 チームに感謝「お父さんのため、私のためと頑張ってくれた」

[ 2014年3月17日 05:30 ]

父・栄勝さんの遺影を持ってチームメートに胴上げされる吉田
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レスリング国別対抗戦女子W杯最終日

(3月16日 東京都板橋区・小豆沢体育館)
 ≪吉田沙保里と一問一答≫

 ――全勝で優勝した。

 「日本チームがみんな“お父さんのために、私のために”と頑張ってくれた。今までにない団結力があった。本当に感謝したい」

 ――家族も応援に来ていた。

 「母、兄、おいやめいっ子も。(父が主宰する)一志ジュニア教室の生徒も来てくれて、今までと変わらない吉田家の過ごし方ができてよかった」

 ――過去2敗している相性の悪い大会だった。

 「嫌な思いをしている大会で心配もあったけど、とにかく今回はお父さんのために勝つんだと思っていた。人間は気持ち次第でそこまで強くなれるんだと感じた。これからもしっかり気持ちを持っていきたい」

 ――父からの教えで思い出すことは?

 「何が何でもレスリング優先だと言われてきた。小さいころから攻めるレスリングを常に叩き込まれてきて、タックルを制するものは世界を制すると」

 ――今後の競技生活は?

 「お父さんは生きている時に“やれるところまでやれ。悔いがないように”と言っていた。2年後のリオでの4連覇に向けて、お父さんのためにもさらに力を入れて頑張っていきたい」

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