サントリー 3連覇王手!小沢“初トライ”で再逆転

[ 2014年2月3日 05:30 ]

後半、トライを決めるサントリー・小沢

ラグビートップリーグ プレーオフT準決勝 サントリー27―19神戸製鋼

(2月2日 秩父宮)
 プレーオフトーナメント準決勝1試合が行われ、3連覇を目指すサントリー(第2ステージA組2位)が神戸製鋼(同3位)を27―19で破り、4季連続の決勝進出を決めた。後半に一時逆転を許したが、今季公式戦初先発となったNo・8小沢直輝(25)が直後の同25分に再逆転のトライ。入社3年目のトップリーグ初トライで、接戦をものにした。9日の決勝(秩父宮)では、パナソニックと対戦する。

 苦しい時間帯で、次世代のサントリーを担う25歳が躍動した。CTBニコラスが故意の反則で10分間のシンビン(一時的退場)となり、数的不利の中で逆転を許した直後の後半25分。相手陣内22メートルライン付近でパスを受けた小沢がラインブレーク。最後はタックルする相手を引きずりながら、再逆転のトライを奪った。「持ち味は前に出ることなので、ボールを持ったら強くいこうと意識した。自分が取ったのはたまたま」とはにかんだ。

 不動のNo・8で慶大の先輩でもある竹本隼がケガで離脱。大久保直弥監督から「今季、チームで一番練習しているし、一番エナジーがある」と認められて先発に抜てきされ、見事に期待に応えた。シーズン前の昨夏からはフッカーとの二刀流に取り組んでおり「自然と体重が(3キロ)増えてフィジカルも強くなった」と相乗効果を口にした。

 先発15人中、30代が8人と世代交代が課題のチームにとっても、小沢の活躍は大きい。押し込まれる場面が長く「何で勝ったのかよく分からない」と話した大久保監督も、小沢については「嫌な流れを止めてくれた。素晴らしいトライ」と称えた。

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2014年2月3日のニュース