今井 日本勢トップ2位!“脱・山の神”目指すは五輪

[ 2014年2月3日 05:30 ]

2位でゴールする今井

別府大分毎日マラソン

(2月2日 高崎山うみたまご前~大分市営陸上競技場の42・195キロ)
 順大時代に箱根駅伝で「山の神」と呼ばれた今井正人(29=トヨタ自動車九州)が2時間9分30秒で日本勢最高の2位に入った。08年の初マラソンから今回で8回目のレースだったが、初めて2時間10分を切った。アブラハム・キプリモ(24=ウガンダ)が2時間9分23秒で優勝した。

 マラソンでは存在感を示せなかった「山の神」が、トップに7秒差の2位に入り、2時間10分の壁を越えた。「目の前の選手を追い詰めながら、抜けなかった」と貪欲さをにじませる一方「一歩一歩前進しているのも、僕なのかも」と話した。

 これまでは余裕を保てなかったという30キロすぎで自ら仕掛けて抜け出した。35キロ手前でキプリモにかわされたが、競技場手前の橋にある“得意の”上り坂で一気に差を縮めて観衆を沸かせた。昨年11月のニューヨークシティー・マラソンはペースメーカーのいないタフなレースで6位。「ニューヨークで一歩進めた部分を、確信にできた」と胸を張った。

 もう箱根の栄光だけの選手ではない。「もともと戦いたいのは五輪。どうやって一歩一歩上っていくか」と初マラソンからの目標を見据えた。

 ▽男子 (1)キプリモ(ウガンダ)2時間9分23秒(2)今井正人(トヨタ自動車九州)2時間9分30秒(3)白石賢一(旭化成)2時間10分36秒(4)バトオチル(モンゴル)2時間10分59秒(5)池田宗司(ヤクルト)2時間11分12秒(6)幸田高明(旭化成)2時間11分21秒(7)ムボテ(ケニア)2時間12分44秒(8)木滑良(三菱重工長崎)2時間12分48秒
 ▽女子 (1)山口遥(AC・KITA)2時間41分56秒(2)金子美雪(AC・KITA)2時間53分35秒(3)大庭知子(霞ケ丘AC)2時間55分42秒

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2014年2月3日のニュース