スマイルジャパン 五輪舞台で初練習「日本に有利」

[ 2014年2月3日 05:30 ]

本番会場・シャイバで円陣を組んだスマイルジャパンの選手たち

 ハツラツ初練習だ。アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」が2日、本番会場のシャイバ・アリーナで公式練習を行った。チェコ遠征を経て1日夜に現地入りしたが、疲れを見せずに笑顔で約1時間30分、汗を流した。5日にロシアと練習試合を行い、9日のスウェーデンとの初戦に備える。

 アイスホッケーのパックを意味する「シャイバ」と名付けられた本番会場で、スマイルジャパンが充実の汗を流した。1日夜にソチ入りし、この日が初練習。元気ハツラツの1時間30分を終えると、全員に笑みの花が咲く。FW大沢は「輝く感じの会場が印象的だった。氷も凄く滑りやすい」と好感触を口にした。

 1月24日に日本を出発してチェコで強化合宿を行ってきた。チェコのリンクは「かなりサイズが小さかった」と飯塚監督は振り返る。本番リンクは正規サイズの30メートル×60メートルで、観客席も7000席。「会場が広かった」と言う大沢は「日本にとって有利なリンクだと思う」と自信を見せた。ハードワークとスピードを武器にするスマイルにとっては、最高の戦場だ。

 チェコとの強化試合で連勝し、ソチ入りした。大沢が「目標を達成していい雰囲気で入ってこられた」と言えば、右肩の脱臼から復活した久保も「みんな同じ方向を向いている。モチベーションは上がってきている」と力を込めた。約1年前にもチェコと対戦して連勝したが、当時とは試合内容が違う。指揮官は「常に主導権を握って戦えた」と進化を認めた。

 98年長野五輪以来、16年ぶりの夢舞台。ソチ到着時も初練習後も笑みが絶えないメンバーだが、「最高のスマイルは本番で見せたい。スマイル度は今はまだ6、7割ですかね」と大沢は表情を引き締める。5日のロシアとの練習試合を経て、9日の初戦・スウェーデン戦へ。満開スマイルを浮かべるために、着々と準備を整えていく。

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2014年2月3日のニュース