松山 米ツアー初V見えた!3差3位「ガッツリ狙う」

[ 2014年2月3日 05:30 ]

4番でバーディーを決めギャラリーの声援に応える松山

USPGAツアー フェニックス・オープン第3日

(2月1日 米アリゾナ州スコッツデール TPCスコッツデール=7152ヤード、パー71)
 松山英樹(21=LEXUS)が米ツアー初優勝を視界に捉えた。5位から出て3アンダーの68で回り、通算12アンダーの201で首位と3打差の3位に浮上した。最終組の1つ前でプレーする最終ラウンドで青木功、丸山茂樹、今田竜二に次ぐ日本人4人目の米ツアーVを目指す。バッバ・ワトソン(35=米国)が68をマークし通算15アンダーで首位に立った。

 18番のフェアウエーを歩く21歳の姿に風格が漂っていた。大ギャラリーの視線が注がれる中、松山は最終ホールで1メートルのパーパットを冷静に沈めた。スタート時点の首位との3打差は変わらなかったものの、米ツアー初優勝を射程に捉え「前半は全然うまくいかなかったけど、後半はだいぶショットも良くなってきた。こういう位置にいて崩れなかったのは凄く大きい」と胸を張った。

 1つ伸ばして迎えた11番で第1打を右の砂地に打ち込みピンチを迎えた。だが、「ベアグラウンド(芝のない土がむき出しの区域)の方がスライスはかけやすい」と判断。8Iで意図的にスライスをかけて木の間を抜き、ピン右7メートルに乗せてパーセーブした。これで流れをつかむと14、15番でいずれも2・5メートルを沈めて連続バーディーを奪い、順位掲示板に名前を載せた。

 昨年メジャーで活躍した松山への注目度は、米メディアの間でも高まっている。大会前には複数の米ゴルフ記者がネット上で“ネクスト・タイガー(ウッズの次世代のスター)”として、メジャー2勝のロリー・マキロイ(24)、昨季1勝したジョーダン・スピース(20)や松山を候補に挙げた。また、3日目終了後のPGAツアーの公式サイトでは「新星が初優勝に向けて優勝争いに加わった」と紹介された。

 この日は米ツアー最多18万9722人の観客数(1日当たり)を記録。プレー中にざわつくファンに対して注意した同組のペレスが、逆に観客からブーイングを浴びせられる事態となったが「こっちに来れば自分の声援じゃないことが多い」と動じる気配もない。「気持ちとしては朝からガツガツするわけでもないが、残り3、4ホールくらいで上にいれば(優勝を)ガッツリ狙っていきたい」と力強く言い切った。

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2014年2月3日のニュース