葛西 悔しい連日4位「笑ってしまうぐらい失敗」

[ 2014年2月3日 05:30 ]

第20戦も4位に終わった葛西

ノルディックスキーW杯ジャンプ個人第19、20戦

(ドイツ・ビリンゲン=HS145メートル、K点130メートル)
 ソチ五輪前最後となる個人第20戦で、葛西紀明(41=土屋ホーム)は141メートル、135.5メートルの合計246.4点。第19戦に続いて4位に終わり、表彰台に届かなかった。第19戦で9位だった伊東大貴(28=雪印メグミルク)は240.1点で6位に入った。清水礼留飛(20=雪印メグミルク)は1回目41位で2回目に進めなかった。

 本番に弾みをつける表彰台には上れなかった。1回目で141メートルを飛び4位につけた葛西だったが、2回目は思うようなジャンプができなかった。「緊張感がなくて、自分でも笑ってしまうぐらい失敗した。自分の踏み切りができなかった」。連日の4位に悔しさをあらわにした。

 1日の第19戦でも2回目に失速した。1回目は有利な向かい風を捉えて142メートルを飛び、トップと3.6点差で3位につけた。だが、2回目は後半の伸びを欠いた。踏み切りの動作が狂い「自分の飛び出しができなかった」という。飛行曲線はやや低く、HSの5メートル手前に着地した。表彰台を逃し「失敗した。力が入った」と吐き捨てるように言った。

 今季は第2戦から20戦まで、出場した15試合で全て10位以内に入った。予選免除で迎えるソチでも上位を争う可能性は高い。それだけに、メダルをつかむには気持ちのコントロールも重要になってくる。「こういう悔しい気持ちでソチに乗り込むのもいいことだと思う」。レジェンドと呼ばれるベテランは気持ちを入れ替え、本番を見据えた。

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2014年2月3日のニュース