松山 連続バーディー締め 2カ月ぶり実戦イーブン発進

[ 2014年1月25日 05:30 ]

第1ラウンド、2番でアプローチショットを放つ松山英樹

USPGAツアー ファーマーズ・インシュランス・オープン第1日

(1月23日 米カリフォルニア州ラホヤ トーリーパインズGC北コース=6770ヤード、同南コース=7569ヤード、ともにパー72)
 昨年11月のカシオワールド・オープン以来約2カ月ぶりの実戦となった松山英樹(21=LEXUS)は北コースでプレー。4バーディー、4ボギーのイーブンパー、72で回り、石川遼(22=CASIO)、前年度覇者のタイガー・ウッズ(38=米国)らと並ぶ63位スタートとなった。谷原秀人(35=フリー)は70で日本人トップの29位。64をマークしたスチュワート・シンク(40=米国)が首位に立った。

 ウッズやミケルソンら世界の強豪が集う大会が約2カ月ぶりの復帰戦でも動じなかった。「緊張はなかった」という松山は「よくパープレーで回れた。でも、まだまだですね」と、出入りの激しいプレーを振り返った。

 2番パー4。グリーン手前ラフからの第2打はピン奥4メートルのカラーにこぼれたが、パターでのアプローチがそのままカップイン。松山も大きく拳を握った納得のバーディーで勢いに乗るかに見えた。だが、直後の3番で2メートルのパーパットがカップに嫌われてボギー。6番パー3はティーショットでグリーンを外すと、アプローチが寄らずボギーでリズムを崩した。

 その後も波に乗れないまま、2オーバーまで落として迎えた17番。ここで怪物が底力を見せた。8メートルのバーディーパットをねじ込むと、最終18番パー5は第3打を1・2メートルに寄せて2連続バーディー締め。最後にイーブンパーまで戻した。

 先輩の言葉を胸に戦った。大会前にロサンゼルス近郊で丸山茂樹と練習ラウンドを行った。その際、日本人最多の米ツアー3勝を誇る大先輩から「焦らずに頑張れ」と背中を押された。米ツアーで9年戦い、スランプも経験した丸山の言葉は胸に染み込んだ。「具体的にはいろいろ」とはぐらかしたが、米ツアーを戦い抜くためのコース攻略に関するアドバイスも受けたという。

 今大会の予選ラウンドは南北2つのコースで争われる。松山は2日目に北より799ヤード長く、第1日の平均スコアが74・449と4打近く多かった南コースを回る。昨年痛めた左手親指付け根にはこの日も患部にテーピング。それでも、「フェアウエーキープをして予選通過できれば」と、焦ることなく難コースに向き合うつもりだ。

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2014年1月25日のニュース