沙羅のライバル “もうひとりのサラ”飛躍練習を再開

[ 2014年1月22日 08:30 ]

 ノルディックスキーのジャンプ女子で、右膝手術から復帰を目指す19歳のサラ・ヘンドリクソン(米国)が飛躍の練習を再開した。米国スキーチームの公式サイトなどが21日、伝えた。初実施されるソチ冬季五輪で金メダルを狙う17歳の高梨沙羅(クラレ)の最大のライバルが、大舞台出場へ前進した。

 昨季の世界選手権女王は「(復帰)最初のジャンプは世界中で最高の感覚だった。2回目は本当に気持ち良かった。この日を夢見ていた」と飛べる喜びをかみしめた。

 昨年8月に練習中に転倒して右膝の前十字靱帯などを損傷し、修復する手術を受けた。そこから約5カ月、1日に6~8時間のリハビリテーションを行う日々を送ってきた。1月中旬からコーチ、医療スタッフの指導の下でジャンプ練習を始め「心配はなくなった。膝の状態はとてもいい」と手応えをのぞかせた。

 米国のジャンプ女子五輪代表は22日に発表される。アラン・アルボーン・コーチは「毎日、小さな歩みを積み重ね、ここにきて大きな進歩を遂げた。期待以上だ」と回復ぶりに太鼓判を押している。昨季のワールドカップ(W杯)でしのぎを削った「沙羅とサラ」。2人の対決はソチで実現するか。(共同)

続きを表示

2014年1月22日のニュース