沙羅 ソチへ「一つずつ集中」遠征出発、そのまま五輪へ

[ 2014年1月22日 12:20 ]

成田空港から出発するジャンプ女子の高梨沙羅

 ソチ冬季五輪のノルディックスキー、ジャンプ女子の金メダル候補で17歳の高梨沙羅(クラレ)が22日、五輪代表の伊藤有希(土屋ホーム)と山田優梨菜(長野・白馬高)らと成田空港から欧州遠征に出発し、「(五輪までに)コンディションを上げていきたい」と抱負を述べた。

 高梨はスロベニア、オーストリアでのワールドカップ(W杯)で計4戦し、その間にはイタリアでの世界ジュニア選手権で個人3連覇と団体での優勝を目指す。25日からの9日間で合計6戦する厳しい日程にも「やることはまだまだあるので、一つずつ集中したい」と意欲をのぞかせた。日本には戻らず、そのままソチ入りして2月11日の本番に備える。

 右膝手術から復帰を目指すサラ・ヘンドリクソン(米国)が飛躍の練習を再開した。最大のライバルが五輪出場に前進し、「憧れの選手が復帰してくるのはモチベーションが上がる。同じ試合に出られるのは幸せ。ベストを尽くせるよう頑張る」と歓迎した。

 ここまでジャンプの日本勢単独最多のW杯通算17勝をマーク。複合の荻原健司が持つ日本勢最多の19勝にも迫った。五輪初代女王が決まる大舞台まであと20日。「注目していただけるのはとても幸せ」と重圧を楽しむ心意気を示した。

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