大相撲優勝額がカラー写真に 彩色家の佐藤さん、高齢で引退

[ 2014年1月22日 17:01 ]

 毎日新聞社は22日、大相撲の幕内優勝力士に贈呈する優勝額を、初場所からカラー写真に変更すると発表した。従来は白黒写真に油絵の具で色付けしていた。1951年から62年間、色付けを担当した彩色家の佐藤寿々江さん(85)が高齢で引退するのを機に、佐藤さんの意向や写真技術の向上により変えることにした。

 贈呈と両国国技館への掲額は5月の夏場所となる。新しい写真額は、これまでの彩色の風合いを残し、耐久性を高めたという。

 佐藤さんは51年春場所の横綱照国の優勝額から彩色を務め、昨年名古屋場所を制した白鵬のものまで約350枚を手掛けた。毎日新聞社を通じ「優勝額の仕事は、私にとって人生そのものでした。これからは、新しい時代のものを作ってほしい」との談話を出した。

続きを表示

2014年1月22日のニュース