松山 米ツアー14年初戦欠場濃厚 公式練習に姿見せず

[ 2014年1月9日 05:30 ]

ソニー・オープンを欠場することが濃厚になった松山

 男子ゴルフの松山英樹(21=LEXUS)が9日開幕の米ツアー、ソニー・オープン(米ハワイ州)を欠場することが濃厚となった。東北福祉大の阿部靖彦監督によると、左手親指の付け根痛は回復したものの、1カ月以上ラウンドから遠ざかったため調整が間に合わず、出場を回避するもよう。今後は23日開幕のファーマーズ・インシュランス(米カリフォルニア州)の出場を目指して調整を続ける。

 最大限の準備をしたものの、松山はソニー・オープンに出場できる状態にはならなかった。3日のハワイ入りから7日の公式練習日まで会場には一度も姿を見せず、午前中はトレーニング中心、午後はホノルル市内のゴルフ場でラウンドなどをして調整。東北福祉大の阿部監督が「本人には万全の状態で試合をした方がいいのではと言っている」と語ったように、開幕まで調整が間に合わないため、欠場する見通しとなった。

 昨年11月のダンロップ・フェニックスで左手親指の付け根に違和感を覚え、翌週のカシオワールド・オープンでは賞金王を決めたものの、同箇所を痛めた。後日、左母指手根中手(左手親指付け根)関節炎で全治2週間と診断され、出場を予定していた12月の日本シリーズJTカップ、日立3ツアーズ選手権、ロイヤルトロフィーは全て欠場した。

 静養により患部の痛みも癒えたため、ハワイでは約1カ月ぶりにラウンドを開始。今大会の出場を目指して調整を続けてきたが、プレーを見た関係者によると、本来の調子には程遠い様子だったという。8日に最終判断を下すが、渡米前「無理して(出場して)も仕方ない」と話していた通り、万全ではない現状を考えれば、阿部監督が「全てにおいて100%を求める」という男が出場を回避することは確実だ。

 今後は23日開幕のファーマーズ・インシュランスの出場を目指してハワイで調整を続け、18日にはロサンゼルス経由で会場のあるサンディエゴに入る予定だ。照準は4月10日開幕のメジャー第1戦、マスターズ(米ジョージア州オーガスタ)。阿部監督が「先は長いんだし」と語るように、メジャー制覇をもくろむ怪物は一段ずつギアを上げていく。

続きを表示

2014年1月9日のニュース