川内 「腹くくってやる」80年モスクワ戦士の無念晴らす

[ 2013年8月16日 06:00 ]

瀬古氏(右)、高橋尚子氏らの取材を受ける川内

陸上世界選手権

 17日号砲の男子マラソンに出場する川内優輝(26=埼玉県庁)らが15日、モスクワ市内で取材に応じた。

 発着点のルジニキ競技場は日本が不参加だった80年モスクワ五輪の会場。茂、猛の宗兄弟、瀬古らが立てなかった地を駆ける最強市民ランナーは「走りたくても走れなかった先人がいることを頭に入れて、頑張らないといけない」と気合十分に話した。

 日本チームのコーチの宗猛氏は「僕ら兄弟と瀬古の思いを背負うのは重いですよ。頑張ってほしいですね」と期待を寄せた。レース当日は最高気温が23度程度の予報だが、気温上昇を想定し、特注帽子の布を自ら切って軽量化。地元の埼玉県久喜市の小中学生からは約1万2000件の応援メッセージも届いた。夏マラソンの進退を懸けた大一番へ「これで駄目ならどうしようもない。腹をくくってやる」と鼻息は荒かった。

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2013年8月16日のニュース