松山 ヘトヘト予選突破 難セッティング&1日29Hに苦戦

[ 2013年6月16日 06:00 ]

通算6オーバーで第2ラウンドを終えた松山はさえない表情

全米オープン第3日

(6月15日 米ペンシルベニア州アードモア メリオンGC=6996ヤード、パー70)
 サスペンデッドになっていた第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。松山英樹(21=東北福祉大)は第1ラウンドを71で16位に付けたが、第2ラウンド後半に失速。1日29ホールがこたえ、75と崩れて通算6オーバーとなった。15日は第2ラウンドの残りが行われ、37位が確定。メジャーは初出場から3大会連続で予選通過を果たした。5ホールを残していた藤田寛之(44=葛城GC)は最終18番で痛恨のダブルボギーを叩き、通算10オーバー、塚田好宣は同18オーバー、上田諭尉は同21オーバーでそれぞれ予選落ちした。

 長い一日を終え、松山に疲労の色が浮かんだ。一時は10位前後でプレー。上位で決勝へ進むという目標をつかみかけながらズルズル後退した。37位で予選通過は果たしたが、「ハードなセッティングで29ホールをやる集中力が持たなかった」。悔しさの方が大きかった。

 初日は11ホールを残し、午後8時26分に競技が終わった。4時間の睡眠の後に臨んだ2日目。第1ラウンドこそ1オーバーの16位で回ったものの、メジャー仕様の難セッティングが徐々に重くのしかかった。第2ラウンドの11番で狂いが生じる。アイアンで放った第1打が右ラフにつかまった。ここはパーでしのいだものの、「アイアンで打っているのに。何をやってるんだろう」と引きずった。12番からは連続ボギー。14番は第1打を深いラフに入れたことがきっかけで、4オン2パットのダブルボギーを叩いた。心身ともに息切れは明らかだった。

 同組で回ったホーシェルが首位に並ぶ活躍を見せた。7打つけられた差を「ビリーは風が吹いていてもピンを狙う力がある。自分も逃げてばっかじゃなく、狙っていく力がないといけない」と分析。現状をかみしめながら、それでも、今季初優勝を果たした有望株の実力を知ることができたことを収穫と捉えた。

 早期の米ツアー進出の夢がある。そのため、コース外でも少しずつ準備をしている。東北福祉大ゴルフ部・阿部靖彦監督によると、移動の車内でキャディーと一緒に英語の勉強をしているという。大会はあと2ラウンドある。世界レベルに近づくためにもこのまま後退するわけにはいかない。「上位との差は開いてない」と気持ちを切り替えた。

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2013年6月16日のニュース