全柔連70代理事がわいせつ行為 女子選手にキス強要

[ 2013年5月24日 06:00 ]

スポーツ界の暴力根絶に向けたシンポジウムに出席した溝口紀子氏(中央)

 92年バルセロナ五輪の柔道女子52キロ級銀メダリストの溝口紀子氏(41)が23日、都内で行われた日本スポーツ法学会のシンポジウムで、全日本柔道連盟(全柔連)の現役理事が女子選手にわいせつ行為を行っていたと明らかにした。

 被害に遭った30代の女子選手は全柔連の強化指定選手ではないが、全国大会出場経験があるという。13日に同選手が溝口氏に相談。21日には四谷番町法律事務所の境田正樹弁護士と面談し「刑事事件とはしたくないが、理事職は辞めてもらいたい」と話したとした。

 境田弁護士によると、11年12月に都内の地下鉄のエレベーターで70代の現職理事が女子選手に抱きつき、キスを強要。同選手は他の全柔連理事に相談し当該理事は謝罪したというが、誠意は感じられなかったという。全柔連の宇野博昌広報委員長は事実を確認するとした上で「連盟に相談があったなら、誰がどう対応したのかも含めて至急調査したい」と話した。また、27日に第1回会合が予定されている全柔連のセクハラ根絶プロジェクトでも今回の事案が取り上げられる可能性があるとした。

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2013年5月24日のニュース