22歳・緒方が田知本下し初優勝 全日本女子選手権

[ 2013年4月21日 18:12 ]

初優勝し胴上げされる緒方亜香里

 体重無差別で争う柔道の全日本女子選手権は21日、世界選手権(8~9月・リオデジャネイロ)女子78キロ超級代表選考を兼ねて横浜文化体育館で行われ、ロンドン五輪78キロ級代表の22歳、緒方亜香里(了徳寺学園職)が決勝で24歳の田知本愛(ALSOK)に優勢勝ちし、初優勝を果たした。

 緒方は準決勝で昨年覇者の山部佳苗(ミキハウス)に大内刈りで一本勝ち。決勝も大内刈りで有効を奪って逃げ切った。最も重い78キロ超級以外の選手が日本一となるのは、1999年の阿武教子以来14年ぶり。

 山部と白石のどか(JR東日本)が3位。史上2番目の若さで出場した秋田・天王南中3年の14歳、三浦裕香理は初戦で敗退した。

 女子日本代表での暴力指導問題が発覚してから、国内では初めての主要大会だった。

 ▼緒方亜香里の話 本物の日本一を決める大会なので皇后杯が欲しいという気持ちは強かった。攻める柔道が自分の柔道だから、がつがつ攻めた。世界選手権で優勝するのが夢。5月の選抜大会もきっちり勝ちたい。

 ▼斉藤仁・全日本柔道連盟強化委員長の話 緒方は物おじせず、全てを出し切った。ロンドン五輪の結果は悪かったが、ものすごくプラスになったと思う。田知本は敗れたものの78キロ超級では頭一つ抜けている。

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