全柔連の協賛企業 不祥事で契約更新凍結や協賛金減額の措置

[ 2013年4月13日 21:21 ]

 暴力指導や助成金の不正受給など不祥事が相次ぐ全日本柔道連盟(全柔連)のスポンサー企業が、契約更新の凍結や協賛金減額などの措置を取ったことが13日、分かった。全柔連は日本スポーツ振興センターからの助成金支給も凍結されており、厳しい財政運営を迫られる。

 五輪2連覇の上野雅恵氏らを輩出した柔道部を持つ三井住友海上は2013年度の契約更新を見合わせている。同社関係者は「全柔連の方向性が見えない現状で社名を出すことは逆効果になりかねない」と述べ、全日本女子選手権(21日・横浜文化体育館)では会場に看板を掲出しない方針。

 五輪2連覇の谷本歩実氏らを出したコマツは協賛金を前年度から5割減額。パーク24は大会パンフレットの広告掲載中止を検討中という。一方でミズノや日本航空、セイコーホールディングスは契約継続の意向。ミズノの広報担当者は「何よりも選手をサポートしたい」と説明した。

 広告を控える一部企業の動きを受け、全柔連は14日に大阪なみはやドームで行う14~17歳の全国大会で、協賛社の看板設置を自粛すると決めた。

続きを表示

2013年4月13日のニュース