高橋フリーで逆転V 王者チャン超え「やった」

[ 2013年4月13日 06:00 ]

華麗な演技を見せる高橋

フィギュアスケート 世界国別対抗戦第2日

(東京・国立代々木競技場)
 男子フリーが行われ、SP2位だった高橋大輔(27=関大大学院)が、トップの168・65点をマーク。合計249・52点とし、1位になった。無良崇人(22=中京大出)は233・68点で5位、世界王者のパトリック・チャン(22=カナダ)が240・21点で2位だった。各種目の順位を得点化して争う団体戦で、ペアのエントリーがない日本は、暫定3位となった。

 完璧な内容でなくても充実感があった。今季公式戦最後の演技を終えた高橋は「やった」とつぶやき、自らを称えるように手を叩いた。SPで5・80点差の世界王者・チャンを逆転し男子1位。「とりあえずスッキリしています」と汗を拭った。

 11日のSPで失敗した4回転トーループ。「思い切りやって思い切り失敗したい」と話していた大技は何とか踏ん張った。予定ではもう一度、4回転に挑むはずだったが団体戦の日本の主将はチームを優先して回避。3―2回転に難度を落とし「個人戦ならやっていたと思う」と振り返った。

 四大陸選手権で7位、世界選手権で6位。「四大陸と世界選手権が悪くて自信をなくした」。ジャンプの精度が悪かったため、スケート靴とブレードを昨季までのものに戻した。SPで失敗した大技は、この日は認定された。「ビックリ。このまま練習すれば良くなる」と手応え十分だ。

 ソチ五輪が行われる来季は現役最後のシーズン。「女性のスポーツというのを変えたい。格好いいスポーツだなと思ってもらえるようにしたい」。最高に格好いい演技を披露した時、黄金のメダルを手に入れる。

 ▼パトリック・チャン もどかしい気持ち。(大会が世界選手権後の)4月は遅い。五輪に備えたかった。(フリーは3度転倒などミスが重なり5位。開催時期にも苦言)

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2013年4月13日のニュース