ファン2500人が大鵬さんしのぶ…国技館で「お別れの会」

[ 2013年2月11日 17:30 ]

元横綱大鵬の納谷幸喜さんの「お別れの会」で、献花に訪れた相撲ファン

 1月19日に72歳で死去した元横綱大鵬の納谷幸喜さんをしのび、一般ファン向けの「お別れの会」が11日、東京・両国国技館で開かれ、史上最多の優勝32回を誇る大横綱に別れを告げようと約2500人が集まり、人気をあらためてうかがわせた。

 納谷さんが現役引退後に創設した大鵬部屋の流れをくむ大嶽部屋の主催で、芳子夫人と大嶽親方(元十両大竜)が来場者を出迎えた。国技館のエントランスホールに献花台を設け、横綱を締めた大鵬の勇姿が掲げられた。芳子夫人は「こんなにたくさん来ていただいて感謝しています。(故人が)喜んでいると思います」と話した。

 東京都足立区の平野勘治さん(78)は「亡くなられて寂しい。全盛期のころの(横綱柏戸と争った)柏鵬時代が印象に残っている」と思い出を語った。

 大嶽部屋は今も「大鵬道場」の看板を掲げる。部屋頭でエジプト出身の幕下力士、大砂嵐は「大鵬親方が自分のことを誇りに思ってくださるように全力を尽くします」と力強く宣言した。

続きを表示

この記事のフォト

2013年2月11日のニュース