大相撲にチアリーダー!妙義龍母校の日体大 初場所に大応援団

[ 2013年1月7日 06:00 ]

05年、都市対抗野球の開会式に花を添えた日体大チアリーダー部。国技館でも妙義龍らOB力士の応援に力が入る!?

 大相撲初場所(13日初日、両国国技館)の4日目に幕内・妙義龍(26=境川部屋)らの出身校である日体大から約450人の大応援団が駆けつけることが6日、分かった。体育会に所属する学生が中心となって母校の先輩の取組を盛り上げる計画。来場予定者には37人のチアリーダー部員も含まれており、国技館では前例のないチアガールによる力士への応援が行われる可能性が出てきた。

 「フレー!フレー!妙義龍!ガンバレ!ガンバレ!嘉風!」。野球場でもなくアメフトのスタジアムでもなく、国技館でこんな応援が聞けるかもしれない。関脇経験のある妙義龍を筆頭に、嘉風、千代大龍という3人の現役幕内力士を輩出している日体大が、初場所4日目に“大応援団”を派遣することを決定した。同大関係者は「母校出身の力士を応援することで日体大をさらに盛り上げたいという意図があります」と説明。当日は37人のチアリーダー部員を含む体育会系を中心にした約450人の学生らが来場予定で、既にチケットの購入も済んでいるという。

 日体大は11年6月に元文部科学副大臣の松浪健四郎氏(66)が理事長に就任。松浪氏は議員時代から日本相撲協会に対して苦言や提言を頻繁に行うなど“相撲通”としても知られている。昨年7月には妙義龍に化粧まわしを贈呈し「早く優勝してほしい。横綱、大関になってもらいたい」と激励していた。関係者によると、今回の大応援団派遣も松浪氏の呼びかけによるもので、学生にプロの厳しさを生で味わってもらおうという意味合いもある。

 2、3日の箱根駅伝では陸上競技部が30年ぶりに総合優勝を果たすなど幸先の良い13年のスタートを切った日体大。09年3月に武道学科を卒業した妙義龍も「新春ということで、新たな気持ちで上を目指す」と母校の活躍に刺激を受けている。この日も申し合い稽古で15勝7敗と精力的に汗を流し「徐々に体が良くなってきた」と三役復帰を懸けて臨む初場所に向けて調子は上向きだ。

 チアリーダー部員がポンポンを持って本格的に応援するかどうかは未定だが、実現すれば大相撲の本場所では前例がないこと。神聖な雰囲気の国技館とは少々、不釣り合いな黄色い声援となるかもしれないが、妙義龍をはじめとする日体大出身の力士にとっては心強い後押しになることは間違いない。

 ▽日体大チアリーダー部 84年に発足。当初は学内の応援団としてのみ活動していたが、91年からチアリーディングの大会に出場。現在の部員数は37人。活動場所は同校深沢校舎(東京都世田谷区)にある記念講堂。これまでに全日本学生チアリーディング選手権で5度の優勝(91、93、94、96、00 年)を果たしている。

続きを表示

この記事のフォト

2013年1月7日のニュース