遼 年内最終戦惜敗もチーム勝利でホッ

[ 2012年12月17日 06:00 ]

ヘンリク・ステンソン(左)に敗れ、握手を交わす石川遼

男子ゴルフ・欧州VSアジア団体戦ロイヤルトロフィー最終日

(12月16日 ブルネイ・バンダルスリブガワン エンパイアホテル&カントリークラブ=7016ヤード、パー71)
 シングルスがあり、石川遼(21=パナソニック)はヘンリク・ステンソン(36=スウェーデン)に1ダウンで敗れた。序盤のミスが響き、今年のラストマッチを白星で飾れなかった。アジアは最終日に3勝2敗3分で追い上げ、ポイント合計8―8。プレーオフで欧州を倒し、3年ぶり2度目の栄冠に輝いた。

 チームの期待を背負い、石川は18番パー4の第2打に向かった。その時点で試合が動いていたのはこの組だけ。ここを取れば、アジアの勝利が決まった。だが「それは分かってました」とバンカーから勝負をかけたショットはグリーン右に。アプローチも決められず、1ダウンで敗れた。プレーオフでアジアが勝利したことだけが救いだった。「(個人の悔しさとチームが勝ったうれしさの)両方ありますけど、チームが勝ち、こういう形で終われて良かった」。今年のラストマッチも、良くも悪くも石川らしかった。前日までと異なるスイングイメージで欧州7勝のステンソンに挑んだ。だが、それが裏目に出る。2番で第1打を林に打ち込むなどショットのミスが重なり、出だしから3ホール連続で失った。後半は「本来のスイングに戻した」と修正を図り相手のミスもあって差を縮めたが、序盤の不調が最後まで響いた。

 「試合を通して違うスイングに取り組めた。今年の集大成というのではなく、来年に向けてです」。ホールアウト後は、1カ月後のフマナチャレンジ(1月17日開幕、米カリフォルニア州)から挑む米ツアー本格参戦に気持ちを切り替えていた。

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2012年12月17日のニュース