条治500メートルでV 好タイムに会場どよめき

[ 2012年12月17日 06:00 ]

男子500メートル 34秒94で優勝した加藤条治

スピードスケート短距離W杯ハルビン大会最終日

(12月16日 中国・ハルビン)
 16日に行われ、男子500メートルで加藤条治(日本電産サンキョー)が34秒94で今季2勝目、通算13勝目を挙げた。長島圭一郎(日本電産サンキョー)は35秒36で4位、及川佑(大和ハウス)は10位だった。女子500メートルは小平奈緒(相沢病院)が38秒38で3位に入った。李相花(韓国)が37秒65で開幕6連勝。辻麻希(開西病院)は38秒85で10位、住吉都(堀技研工業)は13位だった。同1000メートルは小平が1分17秒71で8位、住吉が10位、辻が13位。張虹(中国)が1分16秒717で勝った。

 好タイムが出にくいリンクでただ一人の34秒台を叩き出すと、観客席がどよめいた。2位に0秒27の大差をつけた加藤は「きれいに(氷に)力が伝わった」と笑顔を見せた。外側のコースからスタートし、100メートルを出場選手中最速の9秒58で通過。「無駄な力を使わなかった」というバックストレートもぐんぐん伸びて同走したポーランドのワスを最後のカーブできれいに抜き去った。

 山形中央高3年だった10年前、海外で初のW杯となったハルビンで清水宏保を破り、2位となった。今回は日中関係の悪化を受けて警備スタッフが同行しての遠征だったが、観客席からは惜しみない拍手が送られ、「応援してもらえてうれしかった」。思い出の場所で日本のエースが勢いを取り戻した。

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2012年12月17日のニュース