さくら ショット、パットともに迷宮入り…今季V絶望的76

[ 2012年11月25日 06:00 ]

<LPGAツアー選手権リコー杯・3日目>13番、第3打を放ち、険しい表情の横峯さくら

女子ゴルフツアーLPGAツアー選手権リコー杯第3日

(宮崎県宮崎市、宮崎カントリークラブ=6467ヤード、パー72)
 トップで出た横峯さくら(26=エプソン)が大失速だ。スイングの不安がもろに出てショットが乱れ、パットも精彩を欠いて1バーディー、5ボギーの76。通算4アンダーで首位と6打差の3位に後退し、8年連続の勝利は厳しい情勢になった。今季2勝のイ・ボミ(24)が通算10アンダーで首位、2打差の2位に今季の米賞金女王・朴仁妃(24)がつけ、韓国勢2人のマッチレースの様相になった。

 不安が的中した。横峯は「自分自身のスイングを信じ切れてないところが凄く多かった」と言うように、ショットが乱れた。大会前に修正したはずのスイングがしっくりこない。1Wはスライスの度合いが強く、力のない弾道が目立った。3日目で初めて吹いたコース特有の強い風にも感覚を狂わされ、スコアを4つも落とした。

 悪いことは重なる。ショットだけでなく、パットも迷宮に入り込んだ。「グリーンが本当に読めなかった。ジョン(キャディーのベネット氏)とのラインの読みも一致しなかった」。1番で2・5メートルのパーパットを外すと、4番が1メートル、15番が1・5メートル、18番が2メートル…。勝負どころのパーパットを外し続けた。

 単独首位で出たはずが、逆にイ・ボミに6打差をつけられた。8年連続勝利はあまりに厳しい状況。さらに、韓国勢2人が抜けだしたため、韓国勢と15勝で並んでいた「国別勝利数」も日本勢の初の負け越しが濃厚になった。「いけるところまで行きたい」。今季最後のラウンドに精いっぱい前を向いたが、今季初優勝には諦め感が漂っていた。

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2012年11月25日のニュース