上井1差!助言くれた兄弟子・藤田の前でパット開眼

[ 2012年11月25日 06:00 ]

<カシオワールドOP3日目>上井邦浩はホールアウトし藤田寛之(左)と握手を交わす

男子ゴルフツアー カシオ・ワールドオープン第3日

(11月24日 高知県芸西村 Kochi黒潮カントリークラブ=7300ヤード、パー72)
 ツアー8年目の上井邦浩(30=三好CC)が兄弟子の後押しを受けて、初優勝のチャンスをつかんだ。ボギーなしの68で回って通算12アンダーは首位と1打差の2位。同じ芹沢信雄門下生で賞金王目前の藤田寛之(43=葛城GC)との同組でスコアを伸ばし、今季初の最終日最終組に名を連ねた。黄重坤(20=韓国)が通算13アンダーで単独首位に立ち、石川遼(21=パナソニック)は藤田と並んで通算8アンダーの12位に後退した。

 アドバイスを送った側の藤田がうらやんだ。「いいパットを決めていてうらやましい。パットが入るとショットも良くなる。僕とは好対照だった」。藤田が語っていたのは同組で回った弟弟子の上井のことだった。

 ここ数試合はパットが絶不調だった上井は、開幕前に藤田に助けを求めた。ストロークやテンポのチェックを受けると効果はてきめん。早速、優勝争いに顔を出した。藤田と同組のこの日は、1番で1メートルのバーディーチャンスにつけた。「せっかく教えてもらったからビシッと打とうと思ったらパンチが入った」とこれを外して思わず苦笑い。しかし、その後は少ないチャンスを確実に沈め、教えてもらったアドバイスの確かさを兄弟子の眼前で示した。

 最終日最終組は2年ぶり4回目となるが、これまでは全て5位に終わっている。「今回は最後まで優勝争いに絡んでゴルフをしたい」。最後の殻を突き破る手助けまでは兄弟子にもお願いできない。最終日の優勝争いで上井の真価が問われる。

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2012年11月25日のニュース