李娜 パンパシ出場で中国紙「売国奴」批判たしなめる

[ 2012年9月25日 23:03 ]

 沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化への反発が強まる中国で、昨年の全仏オープン覇者の李娜選手(中国)が東京で開催中の女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンに出場したことに対して「売国奴」と罵倒する声が相次ぎ、25日付の中国紙は「(売国奴との)罵倒は愛国でなく国を損なうことだ」とたしなめる論評を掲載した。

 中国紙によると、李選手の出場決定後、インターネット上に「売国奴」とののしる書き込みが相次ぎ、李選手が執筆した自伝を燃やすと表明する人も出た。

 中国青年報は「職業的責任感から、出場の約束を守ったまで」と指摘。「売国奴」と罵倒する人たちを「わが国の公共教育の至らなさの表れ」「故意に混乱を招くことを目的にしている」と分析し、軽々しく「売国奴」と口にすることは社会を害する行為だと批判した。(共同)

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2012年9月25日のニュース