日馬富士 今回の口上も「全身全霊」の言葉を採用

[ 2012年9月25日 06:00 ]

横審からの推挙の報を知らせる電話を受け笑顔の日馬富士

横綱審議委員会 日馬富士を満場一致で横綱に推薦

 午後5時55分、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋に設定された会見場に携帯電話の電子音が鳴り響き、眉根を寄せていた日馬富士が一気に表情を緩めた。待ちに待った横綱推挙の一報に「はい、ありがとうございます」と白い歯を見せた。

 全勝優勝から一夜明けたこの日、横綱のイメージについて「雲の上の神様。本当に夢にも見たことない」と表現した。その地位に自分が就く喜びをどう表現すべきかと悩んだ。会見の冒頭ではぎこちなさが目立ち、同席した師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が小声で助け舟を出す場面も。「うれしいです」と震える声に実感がこもった。

 26日の横綱昇進伝達式で使者に答礼する口上には、08年九州場所後の大関昇進時と同じ「全身全霊」の四字熟語を採用することも判明。師匠は「素直に自分の言葉で伝えればいい。あまり考えすぎても伝わらないことがある。(全身全霊は)入るんじゃないか。本人らしい言葉だ」と話した。白鵬にも土俵入りを指導した第63代横綱は愛弟子も不知火型になることをあらためて明言。「ウチの一門はみんな不知火型だから。自分の型を教えたい」と相好を崩していた。

続きを表示

2012年9月25日のニュース