萩野 入江超え高校新V 「気分転換に出た」200背泳ぎで

[ 2012年8月20日 06:00 ]

男子200メートル背泳ぎを高校新で制し、2位の砂間(右)と笑顔でタッチを交わす萩野

 全国高校総体(インターハイ)第23日は19日、新潟県長岡市などで水泳を行い、競泳男子200メートル背泳ぎはロンドン五輪400メートル個人メドレー銅メダルの萩野公介(18=栃木・作新学院)が入江陵介(22=イトマン東進)の高校記録を0秒72更新する1分55秒81で制した。男子400メートル個人メドレーは瀬戸大也(18=埼玉栄)が4分14秒61で3連覇し、200メートルに続く頂点に立った。女子200メートル背泳ぎは神村万里恵(18=東京・八王子学園八王子)が2分9秒52の大会新で勝って100メートルとの2冠に輝いた。

 萩野は「背泳ぎの力を確認しようと思って、気分転換に出た」という男子200メートル背泳ぎで、入江が08年に出した高校記録を大幅に更新する圧巻の泳ぎを見せた。

 しぶきの少ない滑らかな泳ぎで序盤から飛ばし、100メートルで体一つ抜け出した。得意の後半はさらに後続を突き放し、2位に2秒92の大差をつけてゴール。「尊敬する入江さんの記録を破れてうれしい」と笑った。

 五輪の厳しい戦いを終えて本職の個人メドレーを回避。17日の400メートル自由形を制し、この種目も「体はぼろぼろ」という状態ながら、難なく好記録を叩き出した。

 ロンドン五輪の6位に相当するタイムで、この種目でも世界と十分に勝負できるレベルだ。もはやメーン種目が分からないほど底知れない可能性を感じさせた万能スイマーは「個人メドレーも世界のトップでいたいし、背泳ぎも頑張って入江さんに付いていきたい」と貪欲だった。

 ▽男子200メートル背泳ぎ決勝 (1)萩野公介(栃木・作新学院)1分55秒81=高校新、大会新(2)砂間敬太(奈良・天理)1分58秒73(3)川本武史(愛知・豊川)2分0秒29

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