日馬 ウルフ目指す!決意の4連勝「体重増やすの諦めた」

[ 2012年7月12日 06:00 ]

旭天鵬を上手投げで破り、全勝をキープした日馬富士

大相撲名古屋場所4日目

(7月11日 愛知県体育館)
 大関・日馬富士は夏場所優勝の平幕・旭天鵬を上手投げで下して無傷の4連勝とし、名古屋場所の連覇に弾みをつけた。横綱・白鵬、大関・把瑠都、平幕の大道、舛ノ山、千代大龍も全勝を守った。大関・稀勢の里は安美錦に押し出されて初黒星を喫した。

 “波状攻撃”で日馬富士が全勝を守った。左のど輪で押し込んだところで旭天鵬に右四つに組み止められたが、動じなかった。相手に仕掛ける隙を与えず、右下手でひねりながら同時に左上手投げを放ち、相手の膝を折った。夏場所で初優勝を飾った相手に完勝し「悪くないと思います」と顔をほころばせた。

 夏場所は千秋楽で白鵬を破り、辛うじて勝ち越し。巻き返しに向け、名古屋入り前に約2週間、大阪・堺で合宿を行い、朝夕の2部稽古でみっちり鍛えた。同部屋の安美錦も「体に張りがある」と証言する抜群の仕上がり。4連勝と結果にもつながっている。

 それでも、体重は夏場所と同じ128キロ。幕内で隆の山(100キロ)に次ぐ軽量は変わらない。「体重を増やすのは諦めました」とボヤキも出ていたが、自分と同じ120キロ台の体重で大活躍した横綱・千代の富士のDVDを見て考えは変わった。「あの体での活躍は凄い」。名横綱の取り口をそのまままねるわけではないが、心を奮い立たせる重要な“アイテム”になっている。「自分の相撲を取りきりたい」。名古屋場所連覇で、軽量でも活躍できるということを証明する。

続きを表示

2012年7月12日のニュース