錦織 初戦突破も五輪へ不安?「ぎごちない試合」

[ 2012年7月12日 06:00 ]

男子シングルス1回戦でリターンする錦織

 男子テニスのホールオブフェーム選手権は10日、米ロードアイランド州ニューポートで行われ、シングルス1回戦で、ロンドン五輪代表で第2シードの錦織圭(22=日清食品)は世界ランキング110位のイゴル・セイスリンフ(24=オランダ)に6―4、6―4で勝ち、2回戦に進出した。サーブで苦しんだが、安定したストロークで主導権を奪い、押し切った。11日の2回戦では、1回戦でロンドン五輪代表の添田豪(27=空旅ドットコム)を破ったオリビエ・ロクス(31=ベルギー)と対戦する。

 ロンドン五輪と同じ芝のコートで格下に順当勝ちした錦織だったが、試合内容には満足していなかった。「ぎごちない試合だった。サーブがまだまだ課題」と苦笑い。主導権は譲らなかったものの、サービスエースはなく、要所でダブルフォールトが3度。詰めの甘さを反省した。

 両セットとも序盤に鋭いリターンでブレークし、優位に立った。だが、第1セットは3―2からのサービスゲームを連続ダブルフォールトなどで落とし、追いつかれた。第2セットも何とか振り切った内容だった。

 4月下旬に腹筋を痛め、ウィンブルドン選手権は休養明けで出場した。日本人選手として17年ぶりに3回戦に進出したものの、両足首を痛めてサーブの練習が満足にできなかった。ただ、ストロークは巧みなスライスを織り交ぜ、芝の速い球足に適応してきている。「ブレークはできるので、サーブをキープすることに凄い意味がある。五輪へいい準備になる」と2大会連続出場となる五輪を見据えての闘いを続けている。

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2012年7月12日のニュース