福島の力に…佐藤敦之が帰郷へ「子どもに走ることを教えたい」

[ 2012年4月28日 12:31 ]

記者会見するマラソンの佐藤敦之選手

 2008年北京五輪男子マラソン代表の佐藤敦之選手(33)が28日、広島市で記者会見し、東京電力福島第1原発事故を受け、5月1日付で所属先の中国電力を休職して出身地の福島に活動拠点を移すと明らかにした上で「何とか力になりたいと思っていた。故郷を盛り上げたい。子どもたちに走ることを教えていきたい」と述べた。

 佐藤は福島・会津高出身。妻で陸上女子800メートル日本記録保持者の美保さんとともに実家の会津坂下町に移る。福島大の研究生として10月から2年間、低酸素トレーニングなどを学びながら来年の世界選手権を目指す。福島には東日本大震災後、3度戻ったそうで「子どもたちが特にかわいそう。思い切り運動できず、食べるものも気を付けないといけない」と話し、今回の決断の要因をうかがわせた。

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2012年4月28日のニュース