松本、磯川は敗退…五輪出場枠を獲得できず

[ 2012年4月28日 06:00 ]

男子フリー84キロ級準々決勝で敗れ、肩を落とす松本(右)

 レスリングのロンドン五輪世界予選が27日、中国・太原で開幕し、男子フリースタイル84キロ級の松本篤史(ALSOK)は初戦の2回戦でモンゴル選手を2―1で下したが、準々決勝でブルガリア選手に0―2で敗れた。96キロ級の磯川孝生(徳山大職)は初戦の2回戦でスロバキア選手に0―2で敗れた。ともに敗者復活戦に回れず、上位3人に与えられる五輪出場枠を獲得できなかった。

 フリー84キロ級の松本は準々決勝で10年世界選手権王者ガネフ(ブルガリア)に競り負けた。第2ピリオドではリードを奪ったが「勝たないと意味がない。結果にこだわりたかった」とうなだれた。五輪世界最終予選には昨年の全日本選手権2位の門間順輝(秋田市消防本部)が出場する。門間が出場枠を得ればプレーオフでの五輪出場の好機が残るが、自力での出場は閉ざされた。約1カ月前の五輪アジア予選ではあと1勝で五輪切符を逃していた。グレコ60キロ級で五輪代表に決まった兄の隆太郎(群馬ヤクルト販売)に続きたかっただけに「駄目だったとしか言いようがない」と涙ぐんだ。

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2012年4月28日のニュース