真央スマイル復活!何度も“うんうん”手応え2位

[ 2011年11月13日 06:00 ]

フリーで華麗な演技を披露する浅田真央

フィギュアスケートGPシリーズ第4戦 NHK杯第2日 女子フリー

(11月12日 札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
 女子フリーで浅田真央(21=中京大)は125・77点で1位となり、合計184・19点で2位になった。トリプルアクセルを封印し、ショートプログラム(SP)3位からの逆転Vはならなかったが、手応え十分の今季初戦だった。SP1位の鈴木明子(26=邦和スポーツランド)が合計185・98点で優勝。男子SPでは高橋大輔(25=関大大学院)が、世界歴代3位となる90・43点の自己ベストをマークして首位に立った。

 ピアノの旋律が終わって大歓声が降り注ぐと、浅田は笑みを浮かべて何度もうなずいた。フリー1位の125・77点。優勝には届かなかったが、今季初戦で納得の演技を披露した。過去、シーズン序盤は不調が多く、この日の合計184・19点は初戦としては自己ベストだ。「SPもフリーも、今できることは100%できた。良い初戦だった」とまた笑った。

 トリプルアクセルを封印して結果を出した。1回転半になった前日(11日)のSP後、ホテルに戻ると佐藤コーチに「ダブルアクセルにしていれば、もっと得点が出ていたんじゃないか」と言われた。この日朝の練習でも大技は精度を欠いた。佐藤コーチの妻・久美子さんが撮影した助走から着氷までの動画をチェック。跳びたい気持ちはあった。ギリギリまで迷った。それでも、演技直前にダブルアクセルへの変更を決断した。

 GPシリーズ上位選手が進出するファイナルには、過去2シーズン出場していない。初戦を2位で滑り出し、3季ぶりの大舞台も視界に入ってきた。次戦は25日開幕のロシア杯。「トリプルアクセルをもう1度見直して、ロシア杯までに跳べるようにしたい。まだのびしろがある。もっとレベルアップできるようにしたい」。逆襲を期す今季。好スタートを切った浅田には、明るい未来が待っている。

 ▽フィギュアスケートGPシリーズ スケートアメリカ、スケートカナダ、中国杯、NHK杯、フランス杯、ロシア杯の6戦を行い、各大会で1位15点、2位13点、3位11点…と順位に応じたポイントが与えられる。2戦合計ポイントで、GPファイナル出場6選手を決定。今年のファイナルは12月8日にカナダ・ケベックで開幕する。

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2011年11月13日のニュース