難病克服しメジャー制覇のルイス「パットが成長した」

[ 2011年11月4日 06:00 ]

練習ラウンドの1番でティーショットを放つルイス

2011ミズノクラシック~伊勢志摩~

(11月4日 三重・近鉄賢島CC)
 メジャー・クイーンの肩書を携えて日本に戻ってきたステーシー・ルイス(26=米国)は、自信を込めて大会への意気込みを語った。

 「パットが成長したと思う。自信をつかんだからなのか、技術なのか分からないけど、パットが良くなったことが強くなった要因だと思う」

 数字がそれを裏付ける。09年が84位、昨年が19位だった平均パットが今年は6位。“パット・イズ・マネー”と言うように、グリーン上の好パフォーマンスが賞金ランク3位という今季の躍進につながっている。

 もちろん、パッティングまでの過程が充実しているからこそ、できる芸当だ。「ミズノJPX800」シリーズへの信頼は大きく「アイアン、1Wともに1年を通じて好調をキープできている」と、ショットの切れがトップ10入り11回という安定感を生み出している。

 難病を克服したプロとして知られる。11歳から18歳まで、背骨が左右に湾曲する「脊柱側わん症」のために1日の大半を体に矯正器具をつけて過ごした。苦労を重ねてプロになり、今年はツアー初勝利をメジャーのクラフトナビスコ選手権で果たした。

 遠征先では、積極的に同じ病気に苦しむ子供の元を慰問する。2戦前の開催地・マレーシアでも病院を訪問し、側わん症患者を元気づけている。「もともと応援を受けていたけど、勝った後は自分の手が回らないくらいもらった」という側わん症患者からのメール、手紙、プレゼントが励みだ。多くの思いを背負って、ホステス大会でプロ2勝目を狙う。

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2011年11月4日のニュース