内村圧勝、前人未到の3連覇達成!山室も銅メダル獲得

[ 2011年10月14日 21:29 ]

男子個人総合決勝 跳馬を終え、ガッツポーズの内村航平

 体操の世界選手権第8日は14日、東京体育館で男子予選の上位24人(各国・地域2人まで)による個人総合決勝を行い、日本勢は予選1位のエース内村航平(コナミ)が合計93・631点を出し、2位フィリップ・ボイ(ドイツ)に3・101点差をつけ、男女を通じて史上初の個人総合3連覇を果たした。通算3度の優勝も女子のスベトラーナ・ホルキナ(ロシア)に並ぶ最多。

 山室光史(コナミ)は90・255点で3位。日本勢2人の表彰台は、冨田洋之と水鳥寿思(徳洲会)で1、2位を独占した2005年メルボルン大会以来。

 内村は2種目目のあん馬でトップに立ち、その後も高得点を重ねた。全6種目中、跳馬と鉄棒を除く4種目で全体1位の圧倒的な強さを発揮し、華麗な演技で魅了した選手に贈られる「エレガンス賞」も受賞した。

 15日は男女で種目別決勝の前半を行う。

 ▼内村航平の話 6種目でかなり高い完成度の演技ができた。まだ全種目で着地を止められなかったのは来年の課題。個人総合の金メダルもうれしいが、何よりエレガンス賞をもらえてうれしい。

 ▼山室光史の話 うれしい。団体総合が銀で悔しかったので、個人総合にぶつけようと準備していた。もう一つ上の順位が良かったが、来年に残そうと思う。

 ▼立花泰則・日本男子監督の話 内村は歴史的な3連覇にふさわしい完璧な演技だった。山室は我慢して着地までまとめた。

 ▼塚原光男・日本体操協会副会長の話 さすが内村。今日はすべてが良かった。まさにパーフェクト。ロンドン五輪の金メダル獲得も当然だ。

 ◆内村 航平(うちむら・こうへい)元体操選手の両親が営む体操クラブで競技を始めた。08年北京五輪の個人総合と団体総合で銀メダル。10年世界選手権での個人総合2連覇は日本勢では初めて。妹の春日は11年全日本学生選手権の女子個人総合優勝者。日体大出、コナミ。160センチ、54キロ。22歳。長崎県出身。

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