山中 ひげ育毛剤で薬物違反…退部し神鋼社業に専念

[ 2011年8月10日 18:11 ]

 日本ラグビー協会は10日、23歳のSO山中亮平(神戸製鋼)がドーピング検査に陽性反応を示したため、国際ラグビーボード(IRB)が4月28日から2年間の資格停止処分にしたと発表した。日本協会によると、日本人選手の薬物違反は初。

 4月の日本代表候補の強化合宿中に抜き打ち検査で禁止薬物のステロイド成分に陽性反応を示した。山中はIRBの聴聞会で、口ひげを伸ばすために使った塗り薬に禁止成分が含まれていたという認識はなく、美容品とみなしていたと主張。IRBはドーピング目的ではなかったと認定したが、処分を軽減する事情は認められないとした。

 神戸製鋼によると山中は9日付で退部し、退社せずに社業に専念する。資格が回復する2年後の再入部は可能という。山中は会社を通じて「私の不注意から多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを心からおわび申し上げます。処分を真摯に受け止めてこの期間を耐え、グラウンドに戻ってきたいと考えています」とコメントし、復帰の希望も示した。

 蓮沼隆・日本協会理事は「学生時代から薬物研修は受けている選手。医薬品という認識がなかった。非常に残念」と述べた。

 大阪・東海大仰星高出身の山中は早大の主力として昨季の全国大学選手権準優勝に貢献し、今春にトップリーグの神戸製鋼入りした。

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2011年8月10日のニュース