松山 首位通過!“伝説のアマ”の偉業に挑む

[ 2011年7月7日 06:00 ]

<日本アマゴルフ選手権>11番でバーディーパットを沈めた東北福祉大・松山はガッツポーズを見せる

日本アマチュアゴルフ選手権第2日

(7月6日 愛知県みよし市・三好カントリー倶楽部西コース=7230ヤード、パー72)
 日本アマチュアゴルフ選手権は6日、予選第2ラウンドを行い、今年のマスターズで27位に入った松山英樹(19=東北福祉大2年)が6バーディー、ノーボギーの66をマーク。通算8アンダーで2位に2打差をつけてトップで予選を通過。上位32人によるマッチプレーのトーナメント戦に進んだ。残り3日間で“伝説のアマチュア”中部銀次郎が62年に達成して以来49年ぶりとなる、トップ通過&マッチプレー制覇の“完全優勝”を目指す。

 トップ通過を目指して、松山が攻撃的ゴルフを見せた。前半15番パー5の第2打はラフから。前方に木があったが、3Wでスライスをかけてグリーン右のバンカーに運ぶと、第3打で50センチに寄せて楽々バーディー。ボギーなしの66で回り、2位に2打差をつけて最初の目標をクリアした。

 ストロークプレーのトップに与えられる「メダリスト」の称号を手にして「メダリストはタイトルの前に獲りたいと思っていたのでうれしい」と自分に及第点を与えた。この日はショットが絶好調で18ホール中16ホールでパーオン。唯一危なかった8番は8メートルのパットを沈めてパーセーブ。初日の課題だったパットも「力を抜いたのが良かった」と修正してきた。

 残り3日間はマッチプレー。「暑いので体力が鍵」と気を引き締める。現在と競技方法が異なる時代があるものの、「メダリスト」として優勝すれば62年「プロより強い」と言われた中部銀次郎が勝って以来で史上6人目となる。松山が“伝説のアマチュア”の偉業に挑む。

 ≪今月下旬の国内プロツアー参戦≫松山は今後の予定として7月下旬に北海道で行われる国内プロツアー、長嶋茂雄招待セガサミー・カップ(21~24日・ザ・ノースカントリー)、サン・クロレラ・クラシック(28~31日・小樽)の2大会への出場を明らかにした。松山は「飛距離が伸びているので、プロとどれぐらい違うのか見てみたい」と語った。その後はユニバーシアード夏季大会(中国)などアマの試合に出場。10月の日本オープン(千葉・鷹之台CC)で再びプロを相手に戦う。

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2011年7月7日のニュース