遼くん 7月に被災地へ!復調へも自信

[ 2011年6月8日 06:00 ]

真剣な表情でスピーチする石川遼

 男子ゴルフの石川遼(19=パナソニック)が7日、都内の日本外国特派員協会で行われた記者会見で、7月上旬に東日本大震災の被災地を慰問することを明らかにした。男子ツアーの選手会として実施するもので、7月6日前後に訪問する方向で調整中。今季の賞金全額寄付やバーディー基金に加え、5月には埼玉県内の避難所を訪問している石川だが、「次の一歩」として今度は宮城県内の避難所に足を運ぶ。

 会見場は約300人の出席者でぎっしりと埋まった。プロゴルファーで同協会に招かれたのは尾崎将司、宮里藍、片山晋呉に続いて4人目。出席者が50人足らずの時もあるが、この日は大盛況。さまざまな質問が飛び、震災に話が及んだところで石川が切り出した。

 「7月に被災地を訪れることになりました。自分が直接訪問したところで何ができるのかと自問してるけど、プロゴルファーとしてゴルフを通じて何かを伝えたい」

 4月のマスターズ前から被災地慰問の意向を抱いていた石川にとって、ようやく念願がかなう。時期は日韓対抗戦のミリオンヤード杯(韓国)から帰国し、全英オープンに出発する前の7月6日前後で調整中。5月には個人的な支援活動として埼玉県三郷市の避難所を訪れたが、今回は男子ツアーの選手会としての活動になる。

 現在選手会で参加者を募っており、宮本勝昌選手会長ら有力選手が参加予定。現地では簡易ゴルフのスナッグゴルフなどで、被災者と触れ合う計画だ。「この1度の訪問で全てが解決するわけじゃないけど、埼玉の避難所訪問が第一歩としたら、これが次の一歩。微力ながら皆さんを支えていきたい」

 この日の会見では2週連続予選落ちについての質問も飛び、石川は「その質問がないと逆におかしいなと思っていた」と苦笑い。被災地訪問を前に全米オープン(16日開幕、米メリーランド州)が控えているが、「今週は凄くいい準備ができている手応えはある」と復調へ自信をのぞかせた。被災地に少しでも明るい話題を届けるためにも「上位を目指したい」とメジャーでの大暴れを誓った。

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2011年6月8日のニュース